
この記事でわかること
- 「ピンポン感染」とは何のこと?
- ピンポン感染の加害者・被害者にならないために注意すること
ゲイは、ノンケカップルに比べて浮気が多いと言われていますが、実はそれに伴い「ピンポン感染」の確率も非常に高くなります。
この聞きなれない「ピンポン感染」という言葉ですが、あまり知られていないだけで、実際にはかなり大きな問題になっています。
今回は、この「ピンポン感染」について詳しく説明させていただきます。
この記事の目次
ゲイの間で多い「ピンポン感染」とは?
ゲイの出会いと言えば、真面目な恋愛を目指している人がいる反面、性行為を求めている人たちが非常に多いです。
例えばなんですが、
- 彼氏やパートナーがいても黙って浮気をしている
- 彼氏やパートナーと相談をして「オープンリレーションシップ」にしている
- そもそも恋愛に興味がなくセフレの関係だけが欲しい
という考えの人が実に多いですよね。
ちなみにオープンリレーションシップとは、彼氏やパートナーがいて、お互い公認のうえで体の関係であれば許すというものですね。
こういった背景があるからこそ「ピンポン感染」をする確率が高くなります。
ピンポン感染=パートナーからの性病感染
ピンポン感染というのは、彼氏やパートナーから性病が感染することで、ゲイの世界であれば「身内の中での感染」も意味します。
※ゲイは仲間内での集団で性行為をする人が多いため
このピンポン感染が、なぜゲイの間で問題になっているかというと、性病は男同士での感染が多く、特にHIVなんかは「ゲイの病気」と比喩されてしまうほど、男性間での性行為中に感染しやすいと言われています。
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参考HIVはなぜ男性や同性同士で多い?ゲイの病気だと言われる理由
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これは大げさな話などではなく、実際にデータとしても確立されていますからね。
お互いの意識を変えない限りは続く
このピンポン感染の怖いところが「どちらかが感染している」、もしくは「仲間内の誰かが感染している」限りは、完治しないという点です。
また性病には完治する病気もあれば、完治しない病気もあります。(HIVなんかは代表的ですよね)
性病には潜伏期間があることがほとんどなので、お互いの関係性やタイミングによっては、ずっと性病を繰り返すことにもなるでしょう。
なので、いつ相手に感染させているかもわからないですし、自分がいつ感染したのかすらわからないケースが本当に多いです。
ピンポン感染の加害者・被害者にならないために
では、実際に自分自身がピンポン感染の加害者や被害者にならないためには、どうすればいいでしょうか?
確実に防げるというわけではないですが、以下のような対策がオススメです。
まずはお互い検査をしっかりと受ける
まず大前提として、お互いが感染していないかどうかの確認が重要です。
よく検査という言葉を口にすると「めんどくさい」「信じていないのか」と反論してくる人がいますが、これって非常に危険な言葉なんですよね。
例え恋人であっても「お互いの安心」のために、そういった関係になった前後での検査は必要です。
- めんどくさいし忙しくて時間がない
- 休日が合わないので一緒に行くのが嫌だ
- 病院や検査会場で他人と顔を合わせるのが嫌だ
もちろんこのような方も多いですし、実際にはなかなか行きづらいのが本音です。
そういう場合は、今は自宅にいながら完全匿名で性病検査ができる「STDチェッカー」というキットが販売されています。
このキットを使えばお互いの安全を確認できるので、ピンポン感染するリスクを劇的に減らせます。
定期的に検査を受ける
また定期的に検査をすることも重要になってきます。
いくらパートナーを信頼できるからと言っても、100%浮気をしないとは言い切れません。
特にオープンリレーションシップの場合は、お互いがそれを公認しているわけですし、いつ性病を貰ってくるかもわかりませんよね。
※実際に僕の友人にそれでHIV感染をしたカップルがいます。。。
今は医療の進歩により、早い段階でも正確な検査結果が出るようになっていますが、HIVの潜伏期間のことを考えると「3ヶ月」を目安に定期検査を行ったほうがいいでしょう。
「お互い信頼しているから大丈夫」ではなく、何かあってからでは遅いですからね
少しでも疑いや不安なことがあれば対策をする
例えばなんですが、
- 今の人と付き合う前に不特定多数の人と性行為をした
- 実は隠れて浮気をしている、もしくはお金のために売り専などをしている
- 彼氏が内緒で発展場やヤリ目のサークル・パーティに行っていた
など、こういったことがあれば、パートナーのどちらかが性病に感染していたり、集団で感染している可能性が高くなります。
これらがピンポン感染に最も繋がりやすい行為なので、少しでも現状に不安を感じるのであれば、以下のことを守ってください。
不安や疑いが晴れるまでは性行為をしない
まず一番大事なことが、
- 自分に感染の疑いがある時
- 相手に感染の疑いがある時
いくらパートナーであっても、このような時はありますので、そんなときは快楽に負けずに性行為をしないことになります。
せめて検査を行って、感染していないことを確認するまではやめましょう。
セーファーセックスを心がける
セーファーセックスとは、ゴムをつけての性行為の他、「性病に感染しないような性行為」のことを意味します。
例えば、
- イチャイチャするだけ
- お互い手でしごき合う
- ローションなどを使ってプレイ内容を変える
工夫をすれば、いくらでも違った楽しみ方があります。それに加えて目隠しや縛りを含めたプレイもいいですね。
体調が悪い時は無理しない
体調が悪い時は、免疫力が低下して、少しの性行為でも感染する可能性が高くなります。
ムラムラする気持ちはわかりますが、そこで派手な性行為をしてしまうことにより、感染に繋がるケースがもあります。
例えばお互い絶対に感染していないと言い切れるのであれば問題ないですが、少しでも感染の疑いや不安がある場合は、無理しないようにしてください。
不特定多数の人と性行為をしない
ゲイは、出会い系サイトやアプリ・掲示板で出会う他、発展場などが存在するために、不特定多数の人と性行為をする機会が多いです。
※すべての人が多いと言っているわけではありません
お酒を飲んだ時、また恋人やパートナーがいても性欲や寂しさに負けてしまった場合、ワンナイトを求めてしまうこともあるでしょう。
このような行為がピンポン感染を助長させますので、見ず知らずの不特定多数と性行為をすることは避けたほうがいいでしょう。
セフレも信頼できる相手だけにする
僕自身は、恋人やパートナーがいても、他の人と性行為をするのは問題ないと思っています。
いくら付き合っているからとは言え、ずっと同じ人と性行為をしていると飽きますし、性行為だけの繋がりじゃなくなってきますからね。
また「性格は合うけど、体の相性が合わない」と言った場合もありますので、パートナーとは別にセフレを探すこともあるでしょう。
ただ、セフレにしても「ちゃんと信頼できるセフレ」を探すようにしましょう。
PrePという言葉に安心をしない
最近になって、よくプロフィールで見かけたり、ゲイとの会話で出てくる言葉があります。
- 俺はPrePをやっているから大丈夫
- PrePをしているから生でもいいでしょ!
この言葉を聞いて「この人は安心なんだな」と思う方が多いですが、それは間違いです。
PrePというのは、あくまでもHIVに感染していない人が継続服用する「予防薬」であり、飲んでいるからと言って確実に100%感染を防げるわけではありません。
※そもそもPreP自体がそこそこ値段となりますし、継続して服用しているかどうかも不明ですよね
また、あくまでも「HIVの感染を予防する」ための薬であって、梅毒やその他の性病には一切関係ないので、安心して良いというわけではないんですよね。
最後に
今回は、ピンポン感染について書かせていただきましたが、今までこのピンポン感染で性病になったカップルを何人も見てきています。
また僕自身、20代前半のころに彼氏と同棲をしていて、ほとんどの時間を一緒に過ごしていたにも関わらず感染させられたことがあります。(HIVではなくB型肝炎でしたが)
自分の身を守る、そして相手に感染させないためにも、常日頃から検査を受けたうえで、安心できるセックスライフを送りたいですね!
